2021/03/12

廃車になった車はどのように処理されるのでしょうか。最終的にはプレス機と呼ばれる機械によって自動車は、原形をとどめないほどほど小さく処理されてしまいます。しかしそこまでの過程に至るには、手作業で様々な処理を行う必要があります。例えばその中に自動車のエアコン用の冷媒ガスであるフロンガスを回収するという作業があります。
このフロンガスはそのまま放置しておいてはならないものです。回収したフロンガスは無毒化処理をしなければなりません。そのためには自動車からフロンガスを取り出し専門のフロンガス破壊施設へ提出する必要があります。さらにエアバッグの処理もあります。
それの取り外しを行ない、処理しなければなりません。さらに、廃車にする車の残存している廃液などを抜き取る作業も行わなければなりません。その中にはガソリンなどの燃料やまたエンジンオイル、ロングクーラントといったものがあります。作業はそれだけではありません。
様々なパーツを取り外すことも行われます。タイヤやエンジン、ミッションまた制御用電子機器の中には再利用することができるものがたくさんあります。そうしたものを一つ一つ取り外してゆかなければなりません。自動車を廃車にするためにはこうした多くの手作業が求められます。
その後自動車スクラップ解体機と呼ばれる重機によってスクラップが行なわれます。ですから、プレス機によって原型が無くなるまでには、ありとあらゆる手作業が入った後に最後に行なわれるものです。廃車になった車の処理は多くの手間隙がかかることがわかります。