2021/03/12

ローンが残っている場合の廃車では、車の所有権を誰が持っているかが重要です。所有権は車検証の「所有者の氏名又は名称」の欄を確認します。ローンで購入するとディーラーやローン会社の名称が記載されています。所有者が自分ではなかった場合は、勝手に廃車することはできません。
所有権解除という所有者の名義を変更する必要があります。ローンを完済していれば所有権解除はスムーズに行われます。しかしローンが残っていると、複雑になります。ローンを一括返済できる場合は、所有権解除の手続きに応じることが多いです。
手続きをディーラーが行うところもあります。ディーラーから所有権解除のための書類が送られます。譲渡証明書と委任状、印鑑証明書を受け取ります。一方ローンの残額を返済できない場合は、ローン会社やディーラーに事情を相談します。
事故や災害などで廃車にするしかない状態ならば、所有権解除をすることがあります。車両を解体したり、ローンの残額を支払い続けたり一定の条件が付きます。不動車であっても自動車税を払う必要があります。これを防ぐためには、解体業者から解体証明書をもらうと良いです。
車検証と認印、解体証明書を持って陸運局で手続きを行うと、ローンを完済していなくても自動車税の納付書が送られてきません。所有者が自分ならば、ローンの支払い義務が残るだけで好きなように廃車を決めることができます。銀行系のローンでは、所有権留保がないので自分が所有者になっています。